去勢手術後の猫の肥満を予防するキャットフードのベストな選び方

キャットフード

猫は年に2回・春と秋に、発情期を迎えます。

猫は発情すると、「アオーン!アオーン!」激しい鳴き声で鳴きます。

興奮して他の猫とケンカになることも増えます。

猫に去勢手術や不妊手術を受けさせるのは、飼い主さんの判断ですが、猫の寿命や健康面でのメリットがとても大きいです。

また、猫は発情して交尾をすると、メス猫なら100%確実に妊娠して、3匹~6匹の子供を生みます。

いずれはお世話出来なくなりますし、子猫の引取先を見つけるのも大変です。

猫のためにも、去勢手術を受けさせてあげた方が幸せになる面が多いです。

今回は、猫の去勢・不妊・避妊手術や術後の健康管理について詳しく紹介していきます。

 

猫の発情と去勢手術の影響

猫の発情の様子

メス猫は、猫の独特の鳴き声「アオーン!アオーン!」でオスを引き寄せます。

飼い猫や室内飼いの猫は、部屋の中で鳴き叫びますから、かなりうるさいです。

しかも、メス猫は鳴いても鳴いても交尾する相手と会えませんから、相当なストレスになります。

また、普段と違うホルモンが出るため、気持ちが安定しません。

オス猫もメス猫の声に合わせて自分の存在をメス猫に伝えるべく鳴きます。

さらに自分をアピールするために、オシッコでマーキングします。

噴射するようにオシッコを飛ばすので、部屋飼いの猫だと大変なことになりがちです。

また、オス同士が出会うとメスを奪い合うために激しいケンカをします。

ケンカで傷ついたり、それが原因で伝染病にかかったりするので注意が必要です。

 

去勢手術のメリットと術後に多い病気

去勢。不妊手術をすれば、先程の猫の発情に関わる問題行動が無くなります。

さらにメリットをまとめると、

・生殖器の病気のリスクを減らす

・発情期による猫の体への負担を減らす

・性格が穏やかになる

この3つが挙げられます。

手術によって生殖器そのものがなくなるので、生殖器まわりの病気にかからなくなります。

メスなら子宮蓄膿症、オスなら前立腺肥大生殖器の病気を予防できます。

どちらも猫の生死に関わる病気です。

メス猫の場合は、妊娠しないことでおっぱいを出す必要がなくなりますから、乳腺腫瘍いわゆる乳ガンにかからなくなります。

猫の乳腺腫瘍は、猫がかかるガンで2番めに多いです。

【参考】

 

去勢手術は猫を多頭飼いの環境を安定させる

発情中に出る特別なホルモンが出なくなるので、オス同士の激しいケンカが無くなります。

猫を多頭飼いしている場合だと、他の猫を傷つけたり、逆に怪我をしたりして、猫を飼う環境自体が不安定になりますから、去勢手術によって猫の気持ちや体を安定させてあげることで、多頭飼いの環境が安定します。

 

去勢手術で伝染病予防

猫が去勢避妊手術を受けると、性格が穏やかになるため、ケンカが減ります。

伝染病の原因はケンカによる傷からの感染ですから、猫がケンカ自体をしなくなることで、伝染病にかかる確率を下げます。

 

去勢手術してもオスがメスに興味を示す

オスの場合、一度発情期を迎えると、去勢手術をしても、発情したメスのにおいや鳴き声に反応します。

スプレー上のオシッコによるマーキングや、マウンティング(メス猫の上に乗る)は見られます。

 

猫が去勢手術を受ける時期

去勢手術を受けるのは、猫が生後6ヶ月~1歳くらいがベストです。

体力が十分にあり、一番最初の発情期を迎える前にできるからです。

去勢手術に関して下の記事で詳しく書いています。

【参考】

 

猫が去勢手術をすると太りやすくなる

去勢手術を受けると、発情期特有のホルモン分泌が無くなり、大声で鳴く・ケンカするなど問題行動が無くなります。

そして、繁殖の欲求が無くなった分、食欲が増進します。

交尾自体をしなくなる、妊娠→出産の負担がなくなることで、猫の運動量自体が落ちます。

このように自然で生きていた時には必ず行う習性が無くなって気持ちも行動も穏やかになるので、太りやすくなります。

また、ケンカをしなくなり攻撃性が減ることで、甘えん坊な猫になりがちです。

食欲が増した甘えん坊の猫は、飼い主さんにご飯のねだることが多くなるので、結果太ります。

去勢手術後、それまでと同じキャットフードを食べさせていて、目に見えて肥満してくるようであれば、キャットフードの成分や質を見直しましょう。

 

猫が去勢手術後、逆に食べなくなるケースも

一般的に猫は、去勢手術後は太りやすいです。

しかし、デブ猫にならず太らないケースもあります。

 

去勢手術のストレスで逆に食べなくなることも

去勢手術を受ける場合、恐らく動物病院への移動や手術台に上がることが初めての猫がほとんどでしょう。

今まで体験したことがない手術、麻酔、見たことのない景色やにおい等によって、猫に強いストレスを植え付けてしまうことがあります。

自然界なら危ないと思えば必死に逃げますが、去勢手術は逃げられません。

稀にトラウマになる猫がいるようです。

気持ちが同様して、安心して食事ができなくなったり食欲が落ちる場合があります。

 

去勢手術のストレスで吐く

食事はするものの、手術の光景やその後の痛みがフラッシュバックして、吐いてしまう猫もいます。

 

去勢手術に便がゆるくなったり便秘に

術後のストレスの影響で、一時的な下痢や便秘になることがあります。

 

エリザベスカーラー付きだと食欲が減る?

去勢手術後、しばらくはエリザベスカーラーを付けて傷を舐めたり傷つけたりしないようにします。

猫の顔の周りを覆うため、猫の食事の時に邪魔です。

食べにくいので食欲が落ちることがあります。

 

猫の去勢手術後の最適なキャットフード選び

猫の去勢手術後、ほとんどの猫は数日のうちに以前と同じ生活に戻ります。

しかし中には、以前と同じ食生活が続けられない猫がいたり、食生活を改善した方が良い場合があります。

 

猫の肥満予防をしよう

去勢手術後の猫は、食欲が増す傾向があります。

猫が要求するがままに食べさせると、肥満になって病気になってしまいます。

そこで、以下のポイントを抑えたキャットフードが、去勢手術後に最適と言えます。

・まだまだ成長するのでタンパク質は多め

・タンパク質をしっかり摂りつつ脂質は控えめ

・腸内環境を良くする食物繊維を摂れる

 

猫に必要なタンパク質は十分に摂る

猫は完全な肉食なので、肉や魚に入っているタンパク質は必須です。

去勢手術をした猫はまだ若いため、健康を維持して成長するためには、十分なタンパク質が必須です。

後述する脂質との関係から、タンパク質は肉より魚から摂る方が良いでしょう。

 

脂質は控えめかつ高品質なものを摂る

一般的な成猫用のキャットフードだと、脂質が20%程度含まれます。

食欲が増して運動量が減った去勢手術後の猫には、多すぎる脂質です。

脂質が15%~16%くらいがちょうど良いです。

脂質の「質」も重要です。

市販のキャットフードの脂質である「動物性油脂」は、非常に質が悪いです。

高品質の脂質は、豆類や魚、野菜に多く含まれます。

成分表示を見て、豆や野菜や魚を含んだキャットフードを選びましょう。

 

猫に合った食物繊維で腸内環境を改善

猫が適量の食事で満足してくれるためには、腸内環境が良い状態であることが大切です。

腸内環境を良くするためには、腸の中の善玉菌が活発に働くことが大切です。

善玉菌で有名なのが「ビフィズス菌」であり、ビフィズス菌は食物繊維に含まれる「オリゴ糖」をエサにします。

オリゴ糖はバナナに多く含まれるので、キャットフードの材料にバナナが含まれているとベストです。

逆に避けたいのが、トウモロコシなどの穀物です。

穀物は食物繊維ではありますが、猫に穀物は不要です。

しかも糖質に変わる穀物を大量に食べると、猫は太りやすいのです。

去勢手術で食欲が増している猫に、穀物メインのキャットフードを与えるのは、猫に肥満になってくださいと言っているのと同じです。

去勢手術後は、出来れば穀物不使用のグレインフリのキャットフードが好ましいです。

 

必要最低限のAAFCOの基準を確認しよう

キャットフードの栄養基準にAAFCO(全米飼料検査官協会)の基準があります。

ただし、AAFCOの基準は必要最低限の成分の基準です。

AAFCOの基準値に近いフードが良いキャットフードではありません。

「AAFCO(アフコ)の基準を満たしています」と言うのは、最低ラインを満たしていると言う意味です。

なのでこの基準値を下回らない食事にしましょう。

AAFCOの基準値については下記の記事を参考にしてください。

【参考】

 

去勢手術することで食事の回数が増える

去勢手術の影響で食欲が増すので、食事をする回数が増える傾向があります。

理想的な食事の回数をまとめると、下のようになります。

1日の食事の回数

子猫 2~3回

成猫 1~3回

老猫シニア 1~2回

ただし、これは1日に新しい食事を出す回数です。

猫は少量のキャットフードを何度も食べに来る性質があります。

少し食べては、餌場を離れて、またやって来て食べます。

去勢した猫は食欲が増していますし、飼い主さんに甘えてご飯をねだりがちです。

そのため、無意識に食事を多くあげてしまいます。

そこでオススメなのが、自動給餌器で1日に決まった量だけあげる方法です。

1回に出るキャットフードの量、1日の合計のキャットフードを量をしっかり管理できます。

去勢手術後の肥満を予防する一番ベストな方法は、猫の食事の量を管理してあげることです。

満足度の高いキャットフードを、決まった量を守って食べさせてあげれば、猫が肥満にならないで済みます。

 

 

猫が活発に動ける場所を確保しよう

去勢手術前には年に2回ほどあた発情時の行動が無くなるわけですから、運動不足気味になるのは避けられません。

しかし、去勢手術をしても、野性時代の習性で、夜は活発に動く猫が多いです。

運動不足になりやすい室内飼いの猫には、十分に走ったり動き回れるスペースを用意してあげましょう。

スペースの用意が難しい場合は、飼い主さんが猫じゃらしなどで遊んであげるなど、限られたスペースで猫が運動できるように工夫をしてあげましょう。

 

去勢・不妊手術後専用のキャットフードは必要?

キャットフードの中には、去勢・不妊手術後専用のキャットフードが売られています。

しかしこれは食事療法食です。

しかもそれほど種類も無いので選択肢が少なく、食いついてくれないケースが多々あります。

手術したからと言って、去勢・不妊手術後専用のキャットフードが絶対必要で良いわけではありません。

大切なのは、猫の様子を見ながら、去勢手術をした猫に合ったキャットフードを選んであげることです。

タンパク質と脂質、食物繊維のバランスを考えながら、猫が肥満にならず、美味しそうにしっかり食べてくれるキャットフードを食べさせてあげましょう。

 

おわりに

今回は去勢手術をした後の猫に食べさせてあげるキャットフードについて、詳しく書いてみました。

去勢後の猫は太りやすいですから、タンパク質をある程度含みつつ脂質は控えめ、かつ猫の腸内環境を良い状態に維持する食物繊維を含んだキャットフードがベストと言えます。

高タンパク質で低脂質、グレインフリーがベストです。

高タンパク質かつ低脂質だと、肉より魚でタンパク質や脂質を摂る方法がピッタリです。

そして、去勢手術後に良いキャットフードがどんなものか分かれば、後はそのキャットフードを猫が素直に食べてくれるかどうかだけが問題です。

わたしの猫は去勢手術済みで、今18歳とかなり高齢です。

高齢で運動量がかなり減った猫ですが、肥満にならず、かと言って吐いたり食欲不振にもならない食生活をずっと続けています。

2017年3月から今日まで約1年間、新しく切り替えたキャットフードを食べる猫の様子を詳しくレビューしています。

体によい食べ物は、健康で長生きに欠かせません。

もし猫が健康で長生きできるキャットフードを探しているなら、レビューを参考にしてキャットフードの切り替えを検討してください。

食事に気をつけて、猫と幸せな時間を過ごしましょう。

コメント

  1. 猫好きおねえさん より:

    勉強になった!

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