AAFCOの基準は猫の健康にベストなキャットフード選びの参考になるのか?

キャットフード

キャットフードを選んでいると、「AAFCO(アフコ)の基準を満たしています」と言った記載を見たことはありませんか?

AAFCO(アフコ)とは、全米飼料検査官協会のことです。

AAFCOの基準とは、キャットフードの栄養基準のことで、粗たんぱく質や粗脂肪、さらにミネラルやビタミンなどの最小値(または最大値)の数字です。

「AAFCOの基準を満たしています」と書かれていあると、厳しい検査をくぐり抜けたキャットフードのようなイメージを持つかもしれません。

しかし、あくまでも猫が食べる食事として最低限度の品質を守っていると言う意味であり、高品質なキャットフードであることを証明するものではありません。

今回は猫好きな飼い主さんが気にする「AAFCO」について詳しく書いていきますね。

 

AAFCOの基準は最低限のルール

AAFCOの基準とは、アメリカの全米飼料検査官協会が決めた「最低限これだけの数字は守って作ってくださいね。」と言う約束事です。

キャットフードを製造する側に最低限守ってもらいたいルールのことです。

AAFCOの基準をクリアしたとしてもそれは最低限であり、猫の体に良いことに直結しません。

ですから、AAFCOの基準を満たしていると言っても、最低基準で作られているキャットフードもあれば、一部の栄養をを最低基準より数割増しにしているキャットフードもあります。

ハッキリ言えば、AAFCOの基準を満たしていないキャットフードを探す方が難しいです。

あくまで製造者側の製造指針程度であることを念頭に置いてください。

ちなみにキャットフードに表記する場合は、

・AAFCO認定

・AAFCO承認

・AAFCO合格

このような表現を使ってはいけません。

なぜなら、AAFCOは基準値やルールを決めているだけで、検査機関を持って実際に検査しているわけではないからです。

逆にこのような表記をしている場合は完全なルール違反なのでそのキャットフードは避けましょう。

 

【保存版】AAFCOのキャットフード栄養基準値

 成長段階 

幼猫期・成長期

またはグロース

妊娠期・授乳期

成猫期・維持期

メンテナンス

 栄養素 単位 最小値 最小値 最大値
粗タンパク質30.0026.00
アルギニン1.251.04
ヒスチジン0.310.31
イソロイシン0.520.52
ロイシン1.251.25
リジン1.200.83
メチオニン+シスチン1.101.10
メチオニン0.620.621.5
フェニルアラニン+チロシン0.880.88
フェニルアラニン0.420.42
トレオニン0.730.73
トリプトファン0.250.16
バリン0.620.62
粗脂肪0.99.0
リノール酸0.50.5
アラキドン酸0.020.02
カルシウム1.00.6
リン0.80.5
カリウム0.60.6
ナトリウム0.20.2
塩素0.30.3
マグネシウム0.080.04
mg/kg8080
銅(エクストルーダー加工) mg/kg155
銅(ウェット)mg/kg55
マンガンmg/kg7.57.5
亜鉛mg/kg75752000
ヨウ素mg/kg0.350.35
セレンmg/kg0.10.1
ビタミンAIU/kg90005000750000
ビタミンDIU/kg75050010000
トコフェロール(ビタミンE)IU/kg3030
ビタミンKmg/kg0.10.1
チアミン(ビタミンB1) mg/kg5.05.0
リボフラビン(ビタミンB2) mg/kg4.04.0
パントテン酸mg/kg5.05.0
ナイアシンmg/kg6060
ビリドキシンmg/kg4.04.0
葉酸mg/kg0.80.8
ビオチンmg/kg0.070.07
ビタミンB12mg/kg0.020.02
コリンmg/kg24002400
タウリン(エクストルーダー加工) 0.100.10
タウリン(ウェット) 0.200.20

 

AAFCOの基準にないものが実は有害

タンパク質やミネラルなどはAAFCOの基準値がありますが、猫の健康に悪い影響を与える合成添加物やBHAなど酸化防止剤について、明確な使用制限がありません。

つまり使ってもOKと判断されます。

AAFCOの表示よりも、添加物や危険な酸化防止剤が使われていないかしっかりチェックすることの方が重要です。

【参考】

 

AAFCOの基準がペットフード公正取引協議会の基準ですが…?

日本国内のキャットフードは、「ペットフード公正取引協議会」がルールを決めて決めています。

AAFCOの基準は、ペットフード公正取引協議会が定める規約「ペットフードの表示に関する公正競争規約・施行規則」でも採用されています。

ところで、多くのキャットフードが「総合栄養食」いわゆるカリカリやドライフードとして販売されています。

 

総合栄養食の表示の抜け道

総合栄養食として販売するためには、次のような表示の基準があります。

○総合栄養食の表示基準(ペットフード公正取引協議会公正競争規約・施行規則)

総合栄養食の表示 第四条第三項

「総合栄養食」を表す旨の表示をする場合は、次に定める表示又はこれと同等と認められる表示を行うものとする。

①「この商品は、ペットフード公正取引協議会の定める分析試験の結果、総合栄養食の基準を満たす事が証明されています。」

②「この商品は、ペットフード公正取引協議会の定める給与試験の結果、総合栄養食の基準を満たす事が証明されています。」

しかし、上記の規約を守らなくても「総合栄養食」と誰でも表示出来ます。

 

ペットフード公正取引協議会の参加は任意で法律も無い

ペットフード公正取引協議会の参加は任意です。

参加は自由で、メーカーの良心や紳士協約に任せています。

ですので、強制参加ではありません。

次に、ペットフードを規制する法律がありません。

そのため業界が自主規制団体として作ったのがペットフード公正取引協議会なのですが、この協議会に参加していなければ、前述の総合栄養食の表示基準を守らなくても罰則の対象にすらなりません。

あくまでも自主規制のルールなので、あってないようなものです。

AAFCOの基準、ペットフード公正取引協議会が作った表示の義務、両方とも強制力はありません。

猫の健康を守るキャットフードは、飼い主さん自身が正しい判断をして決めなければならないのです。

 

おわりに

AAFCOやペットフード公正取引協議会が、キャットフードの品質を守るべき基準を定めて品質を維持していると思っていませんでしたか?

しかし法律による強制力がないため、キャットフードの品質はばらばらであることがお分かりいただけたでしょう。

罰則がないため、嘘をついてもペナルティはありません。

キャットフードの品質をしっかり調べて食べさせないと、猫の体に悪いものを継続して食べさせることになります。

私は自分で経験しましたが、食事が変わると、猫の様子は本当に変わります。

そして、猫が本当に体に良いと思えば、飽きずにずっと食べてくれます。

守っても守らなくてもどうでも良いルールしかないキャットフードの世界ですから、パッケージに書かれてあること全てが正しい情報とは限りません。

我が家のみーこは、AAFCOの表示やペットフード公正取引協議会のルールを気にしないで、私が成分表示をしっかり調べて良いと判断したキャットフードを食べさせてあげています。

2017年3月から今日まで約1年間、切り替えたキャットフードを食べる猫の様子を詳しくレビューしています。

もしあなたの猫のご飯に悩んでいたら、レビューを参考にしてキャットフードの切り替えを検討してください。

食事に気をつけて、猫と幸せな時間を過ごしましょう。

コメント

  1. そがさねあき より:

    なるほど。勉強になりました。ありがとうございました。

    • catfood777 より:

      管理人です。読んでいただきコメントいただけて感激です!ありがとうございます!